最新のユンカー振動テストベンチ
KRE®Analyze Vibration Test Bench


new junker test bench
モデル番号 5413-4471
横方向変移量 上限±2mm (任意に0.1mm単位で変更可能)
振動数 0…20Hz(任意で変更可能)
軸力/ネジ部摩擦センサー モデル番号 軸力 ネジ部摩擦
5413-1961A/150 10…100kN 15…150Nm
5413-1962A/300 30…300kN 35…350Nm
パワーパック 5413-277 P2
操作、表示演算、統計分析、報告書作成エディター、 含くむモデュールソフトウェアー testXpert

このテストベンチは、DIN 25201(ISO 16130)の要求する要素を全て計測できる装置です。 振動と振幅は二個のサーボモーターで発生させ、振動試験進行中でも、任意に変更できます。

モデュールソフトウェアーの操作ソフトを使いテストスペックをプログラミングすれば、振動数や振幅量を変更した振動試験を自動で連続的に実行することができます。

軸力/ネジ部摩擦センサー
DIN25201 sensor 振動吸収用ゴム製脚の上にセットされた架台(紫色)にステイール製で剛性のある振動部ハウジング(水色)が垂直に取り付けられ、その中にファスナーをセットし振動するグライディングプレート(橙色)が収められています。

振動軸が架台に対して垂直にセットされていることにより、20Hzで横方向の変移量が±2mmのような過大な振動試験が行われても、試験ファスナーに掛かるバックラッシュのような余分な負荷を防いでいます。


ねじ締め付け試験スタンド + ユンカー振動試験スタンド

complete set   今までのユンカー振動試験スタンドは、単に締め付けられたボルトファスナーに横方向からの振動を与え、その軸力の減衰率を計測して緩みの判定をするしかありませんでした。

KREは更に一歩進んで、締め付け工程、締め付けトルク、ネジ部トルク、締め付け角度、締め付け7到達トルクまで計測し、座面トルク、座面摩擦係数、ネジ部トルク、ネジ部摩擦係数などまで解析し、更に、サーボモーターを完全コントロールして、製造工程の締め付け手順を完全に再現したボルト/ナットアスナ―に、ユンカー振動を与えた時の、軸力だけでなく、ネジ部トルク、座面トルク、それらを解析した、自己緩みトルクまでグラフ化します。 test graph

bolt head ボルト座面に緩み止め防止パタンの付いたファスナーを、この装置を使った試験の結果解析グラフの一例です。 (振動数12.5Hz、横変移量±1mm=振幅2mm)
このタイプのボルトの締め付けトルクカーブの特徴は、締め付け最大トルク@を示した後に、必ずトルクが下降してボルトヘッドが停止Aして、締め付けトルクが「0Nm]に下降するパターンです。

ちなみに赤色のカーブがボルト軸力です 。振動試験は16.5秒の時点から始まり、54.0秒で終了しています。 振動は37.5秒間与えられていたことになります。 つまり、振動は469振動回負荷された後、残留軸力は2.3Nmであり、その残留率は9%以下であると言う事です。

振動試験中の内部緩みトルクBの変化も、振動試験開始直後から発生するのではなく、多少のタイムラグがあり、複雑な変化後に一定の割合で発生していることが計測されています。

このような計測が行えるのは最新のKRE社のテスト装置だけでしか行えません。 ファスナーメーカーの開発部門には絶対に必要なテストスタンドです。

さらに、ISO 16130 DIN 25201が試験報告書に要求する項目は
● 振動数: 12.5Hz
● 横変移量: 参照試験で見つかった量 参照試験報告書の作成も義務化されています。
● 最初に負荷した軸力
● 負荷した振動回数
● ファスナーのクランプ長比
● 潤滑の有る無し、有ればその方法
● ボルトの摩擦係数μtot
● 参照/検証試験の軸力vs振動回数の軸力カーブ 
● 試験装置の概要

結  論
ISO16130/DIN25201で試験することのメリットは、

ファスナーメーカーには、自社製品の性能評価をアピールするための強力なツールとして使用できます。 グローバルスタンダードの試験規格で、緩み止め防止装置が付いていないボルトファスナーと付いている自社製品との相対比較ができ、その性能を具体的に証明できる。

開発製品の性能比較を客観的で具体的に行える。

ファスナーユーザーには、緩み止め防止機能の性能を、ファスナーメーカーと共有できると言う事です。 それが、自社最終製品の品質向上と製品事故防止につながります。